太古を閉じ込めた鉱石たち 〜弥永北海道博物館〜
みなさん、お金は好きですか?貴金属は好きですか?
お金(硬貨)はどうやって作られるのか、
貴金属の原料となる鉱物はどこで採られてきたのか、
北大通りの脇にちょこんとある弥永北海道博物館には、
そんな鉱物にまつわる歴史とロマンがたっぷりとつまっています。
- 弥永北海道博物館外観 (撮影:2006/3/5)
北海道は地下資源が豊富な土地です。
弥永北海道博物館では、豊羽鉱山など札幌の鉱山で採れた様々な鉱石や、
北海道で発掘されたアンモナイトやマンモスの歯などの化石が多数展示されています。
- 一階展示室 (撮影:2006/3/5)
- 硬貨ができる過程の展示 (撮影:2006/3/5)
中でも私が興味をひかれたのが、トカゲが入った琥珀。
映画化されたマイケル・クライトンの「ジュラシック・パーク」では
琥珀に閉じ込められた蚊から、恐竜のDNAを取り出していました。
ここでも、その琥珀を見ることができるのです。
- トカゲ入りの琥珀 (撮影:2006/3/5)
琥珀とは、太古の松、杉などの樹木が分泌した松やにのような樹脂が
地中に埋もれ、長い年月をかけて変化した、樹脂の化石です。
どろりと流れる樹脂が、周辺に住む虫やトカゲ、カエルなどの生き物を
包み込んで固まると、このような「生き物入り琥珀」になります。
中には鳥の羽や、太古の空気、水を含むものもあります。
琥珀に含まれる生物は、保存状態が良いことが多く、
「ジュラシック・パーク」の実現もそう夢物語ではないかもしれません。
一億年前ごろの北海道は今よりずっと暖かく、
杉や松、直径2メートルのメタセコイア*1などの熱帯樹木が繁茂する密林でした。
その中には巨大な恐竜や陸亀が住み、海ではアンモナイトが泳いでいました。
ゆえに夕張、三笠、羽幌などでも、琥珀と一緒にアンモナイトなどが産出されるのです。
- 玄関にあるアンモナイト、携帯と大きさを比べてください (撮影:2006/3/5)
お金や貴金属に目のない方にはこちら、
世界最大の砂金塊や、琥珀で作ったアクセサリーも展示してありますよ!
- 世界最大の砂金塊 (撮影:2006/3/5)
(文・写真 タナカマイ) 最終更新 2006/4/3 ver.1
【リンク】
【住所】
- 札幌市北区北19西4
- TEL (011)716-1358
(月曜休、入場料大人500円、中・高校生300円、小学生200円 )
【アクセス方法】
- 北18条駅(地下鉄南北線)からすぐ