地学

 高く上がれば気圧は下がる ポテトチップスを持っていっテイネ! 〜手稲山ロープウェイ山頂駅〜

スキーシーズンの冬、サッポロテイネスキー場に行ってきました。ロープウェイに乗ると手稲山の山頂近くにある山頂駅に行くことができます。そこは標高約1000mの場所です*1。札幌のような大きな都市のすぐ近くに1000m級の山があるのは日本国内において珍しい…

 カイギュウは地上の夢をみる 〜南区小金湯〜

国道230号線を札幌から定山渓方向へ走り、砥山を過ぎたあたりで右手に進むと豊平川の上流に出ます。2003年、この河原で、大きな化石が見つかりました。 化石が見つかった場所(ブルーシートで覆われたところ) 撮影:2003/8/13 ◆札幌で初めて見つかった、ほ…

 緑の堤防〜ひのまる公園〜

地下鉄東豊線栄町駅から西へ15分ほど歩くと、大きな樹木がたくさんはえている「ひのまる公園」が見えてきます。 (撮影:2006/7/8) ■ひのまる公園について この公園は、明治時代、札幌村三大農場のひとつに数えられた、日の丸商店の店主・松本菊次郎が営む…

 光のいたずら・蜃気楼 (その2・気象学編)〜小樽市高島〜

■小樽の蜃気楼 〜高島おばけ〜 石狩湾では蜃気楼を見ることができます。小樽市旧高島トンネル近くの海岸は、私が1998年に初めて蜃気楼を見た場所で、私がおすすめする観察スポットです。 小樽市高島の蜃気楼観察スポット。旧高島トンネル近くの海岸 ここから…

 樹齢120年の色香 〜宮部記念館前のライラック〜

北大植物園の宮部記念館前には、1885年に日本で最初に持ち込まれたライラックが120年以上経った今も現存しています。 [写真左]宮部記念館(手前がライラックの木) 2006年7月23日筆者撮影 [右]ライラックの花 提供:「ようこそさっぽろ」 http://ww…

 ゆったりとした時間の流れを求めて 〜大通公園西6丁目 日時計〜

札幌の中心を東西にのびる大通公園。 地下鉄大通駅から地上に出て、テレビ塔を背にして西に向かって歩いていくと、西6丁目に野外ステージが見えてきます。そのステージの斜め前の芝生の中に、花に囲まれた大きな日時計があります。 (大通西6丁目:撮影2006…

 ビールとマイセンの意外な関係 〜サッポロファクトリー〜

「ビール」と磁器の意外な関係、「マイセン」とサッポロクトリーの意外な接点を紐(ひも)解きましょう。 これからの季節、サッポロと言えばビール?、ドイツと言えばビール! 皆さんがビールを飲む時は、豪快(ごうかい)にビアマグで飲みますか?おっと、…

 石狩油田 〜いしかり砂丘の風資料館〜

さけ祭りでも知られる札幌近郊の石狩市は、古くから漁業や農業の盛んな街です。風車の建つ231号線を厚田方面に北上すると海岸と平行に開けた街並の石狩弁天町があります。その観光散策路の入り口にいしかり砂丘の風資料館があります。 ここには、古代からの…

 太古を閉じ込めた鉱石たち 〜弥永北海道博物館〜

みなさん、お金は好きですか?貴金属は好きですか? お金(硬貨)はどうやって作られるのか、 貴金属の原料となる鉱物はどこで採られてきたのか、 北大通りの脇にちょこんとある弥永北海道博物館には、 そんな鉱物にまつわる歴史とロマンがたっぷりとつまっ…

 支笏火山が造る石山緑地

北海道を代表するものひとつに広々とした農場と石造りのサイロ、洋館があります。 札幌駅から国道230号線で車で南に向かうこと40分。左手に灰白色の切り立った崖が見えます。ここは、明治から大正、昭和との札幌や小樽の街並を造る建築材料として使われ…

 さよなら…豊羽鉱山

札幌に鉱山があることを知っていますか? 定山渓温泉から札幌国際スキー場、朝里峠へと続く道道1号。 そこから分岐した道道95号を西へ進みます。 すると山のあちこちから湯気が上がっているのが見えてきます。 山腹にはさまざまな建物がならんでいます。 こ…

 「化石はどこだ?」 〜札幌の街〜

地下街やデパート、ホテル等の壁や柱に、白・黄・ピンクの美しい大理石(だいりせき)が使われていることがあります。それらの大理石には、しばしば生物の化石が含まれています。 アンモナイト (大通り地下街オーロラスクエア 撮影:2005/11/23) オウム貝・ベ…

 謎の崖を追え 〜豊平川右岸・河成段丘〜

南区真駒内泉町一丁目にあるエドウィン・ダン記念公園は、 1876年(明治9年)から開拓使として札幌で牧畜の指導を行った エドウィン・ダンを記念した公園です。 園内には彼が作った真駒内用水があり、記念館も建っています。 この記念館のすぐ裏に、建物にし…

 街をみつめるハッチャム・エプイの三角点 〜三角山〜

札幌駅から西に車で20分も走ると中央区と西区の境目に小高い正三角形の小山が見えます。これが、アイヌ語でハッチャム・エプイ(花のつぼみの形をした・かわいい山)の異名を持つ通称三角山です。街のどこからでも見ることができ、正式名称は、琴似山といいます…